KEIRIN GRAND PRIX 2024 SHIZUOKA

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総展望

KEIRIN GRANDPRIX 2024

郡司 浩平 北井 佑季 平原 康多 古性 優作 脇本 雄太 眞杉 匠 清水 裕友 新山 響平 岩本 俊介

GIRLS GRANDPRIX 2024

児玉 碧衣 石井 貴子 佐藤 水菜 坂口 楓華 尾崎 睦 尾方 真生 石井 寛子

YOUNG GRANDPRIX 2024

太田 海也 中野 慎詞 後藤 大輝 東矢 圭吾 纐纈 洸翔 村田 祐樹 山口 多聞 大川 剛 真鍋 智寛

寺内大吉記念杯競輪

富士山バンクの頂上決戦! KEIRIN GRANDPRIX 2024

標高3776m日本最高峰 富士山の麓、富士山バンク静岡競輪場で、輪界の頂上を目指し前回2021年当所開催の覇者古性優作をはじめ、ベスト9により争われる。

寬仁親王牌とオールスター競輪の2冠で選出は古性優作。機動パワー・ヨコのさばき・戦況判断と瞬時の対応能力は全て一級品。弱点がない輪界ナンバーワンのオールラウンダー。静岡バンクはGP2021の覇者であり、65(平成30年)・66(平成31年)周年記念競輪を連覇した実績があり、イメージよく戦えるはず。競輪祭を初制覇して選出の脇本雄太と前後で連係と見るが、脇本に前を任せる可能性が高いだろう。番手戦なら道中の援護から、スピードをもらい直線突き抜けを狙う。脇本は3年連続6回目の出場。今までは常に優勝争いの中心に君臨してきただけに、対戦相手の包囲が集中。焦点はその包囲網を圧倒的なスピードで正面突破できるかだったが、他の機動型のレベルアップによりGPでの包囲網は緩みそうだ。チャンスが広がれば、先行も含めて先に仕掛けることも選択できる。その時は古性が番手で別線の捲りをシャットアウトして逃げ・差しの一騎打ち。

2年ぶり5回目の出場は郡司浩平。当所は70周年記念競輪 (令和5年)を制覇し、GP2021では3着入線と相性はいい。今年は全日本選抜競輪を制してGP一番乗り。その決勝は北井佑季に前を任せて直線抜け出しての結果。その北井は高松宮記念杯でGⅠ初制覇を果たしてGP初出場。高松宮杯の決勝では前を任せた郡司が赤板から突っ張り先行で主導権を握り別線を完封。番手捲りでタイトルホルダーの仲間入り。それだけにGPで南関の先頭で戦うなら、無尽蔵のスタミナを武器に主導権を狙う。番手戦が予想される郡司は、道中は守備を固めて北井との直線マッチレースを目指す。ただ相手が相手だけに北井が消耗と判断すれば、気持ちを受け取り空けた車間を詰める勢いで自力に転じる展開もあるかもしれない。11/24のGP出場権争い最終日に最後の椅子を手に入れたのは岩本俊介。賞金ランキング9位で念願のGP初出場を決めた。初のタイトル制覇にあと一歩まで迫った日本選手権競輪の準Vをはじめ、充実の1年の総決算として総力戦。神奈川コンビとの南関連係が予想されるが、三番手でも先頭の北井が主導権を握ればもちろん、スピードに乗せてくれればシャープなタテ脚を直線まで温存して突っ込む準備。

眞杉匠は賞金ランキング6位で2年連続2度目の出場。今年はGⅠタイトル無冠ながらGⅡタイトルはサマーナイトフェスティバル、共同通信社杯の2冠達成。先行・捲りのタテの迫力に加えて、ヨコのさばきも果敢なだけに総合力ナンバーワンの古性との差を一気に縮めてきた。適正距離なら先行、好位に陣取れば捲り、必要なら好位さばきと戦法の幅は広い。昨年は初出場で単騎戦ながら3位入線の確定板入りと強心臓ぶりを発揮したが、2度目の出場で狙うは賞金1億4千万円のてっぺんのみ。関東で連係は日本選手権競輪を制して2年ぶり14回目の出場の平原康多。昨年途切れはしたが、この輪界最高峰のGPに10年連続出場してきた実績が何よりもスゴみ。その平原が番手を固めてくれるのは、眞杉にとってこれ以上ない安心感を与えてくれるはず。仕掛けどころに集中できるのもプラスで、勝機逃さず自力発動。その展開なら番手平原にもチャンス到来。14回目の挑戦で初のGP制覇成し遂げるか。

中国からは賞金ランキング7位で2年連続6回目の出場は清水裕友。今年はここまで無冠ながらコンスタントに賞金を積み上げて出場権を手に入れた。当所はバンク改修前の最後の開催71周年記念競輪を制覇。バンクは新しくリニューアルされたがポジティブなイメージで戦えることに間違いない。今回は単騎での戦いになりそうだが、自分の勝ちに集中できるだけにチャンスにしっかり反応。目指すはGP初制覇一本。北日本からは賞金ランキング8位で3年連続3回目の出場の新山響平。過去2回の大舞台はいずれも最初に動いている。初出場のGP2022では主導権を握り、GP2023でも脇本に叩かれたが主導権を狙った。積極性が武器の新山だが今年は単騎での戦いになる可能性が高く、戦い方は変わりそうだ。距離や流れを見極めて一気のカマシか混戦を待っての捲りで大仕事なるか。

KEIRINグランプリ2024 地元を愛する元選手いとかつのここがイチ推し!! 伊藤勝也 KEIRINグランプリ2024 地元を愛する元選手いとかつのここがイチ推し!! 伊藤勝也

12月30日は今年最後の大一番『KEIRINグランプリ2024』が遂にやってきます。当日は是非とも本場で競輪界最高峰のレースの感動のドラマを生で目に焼き付けて欲しいです。メンバーを見て当然実力者揃いですが私が注目するのはSS班2年目の青森の新山響平選手です。毎レース、相手の自力選手に先行勝負を挑まれても突っ張り先行でねじ伏せるレーススタイルはまさに横綱相撲です。実はSS班なって直ぐの昨年2月の静岡記念の時に「SS班として勝たなければいけない責任感から自分らしいレースが出来ていない事に気が付きました。これからは勝つ事を意識し過ぎて消極的になるよりも自分らしく攻めるレースをして行きます」と言っていました。今年8月の平塚オールスターの最終日、GⅠの決勝戦でも2周先行を選んだ新山選手の走りを見てその時の言葉を思い出しました。9月の地元青森記念決勝戦で高橋晋也選手の絶好の番手回りも眞杉選手に外から絡まれ優勝を逃しましたが11月の四日市記念の決勝戦は中野慎司選手の番手回りを今度はしっかり対応して優勝しました。今回のグランプリは単騎になりそうですが展開に応じた柔軟性に加え強靭な精神力を持つ新山選手の一発に期待します。

KEIRINグランプリ2024 競輪予想漫談師店長のここが勝負だろ! 店長 KEIRINグランプリ2024 競輪予想漫談師店長のここが勝負だろ! 店長

三度目の静岡グランプリとなるKEIRINグランプリ2024、最初の注目ポイントは「地元南関地区から三選手が出場すること」です。郡司選手が提唱し、残念ながら地元グランプリ出場はならなかった深谷選手らが身をもって示してきた「南関はひとつ」の理念が実を結んでの三選手出場に他なりません。競輪は、ラインとして機能したら、強い個や機能していない他のラインより強いんです。競輪だけでなく、社会全般においてもそうだと私は思ってます。静岡競輪場の演者陣のようにね。(ニッコリ)まずは岩本選手には、当たり前のように神奈川コンビの後ろ、南関三番手を回っていただき、南関ラインを強力にしてほしい!!さらには、ラインが強力になったことにより先行しやすくなった北井選手がしっかり駆けて、同じく仕事しやすくなった郡司選手がやるべきことをやり、岩本選手が内を締めておいてからの直線勝負。グランプリという輪界最高峰レースだからこそ、そういうラインの走りが見たいですし、報われて勝者が出てほしいと願っております。実はこれを書いているのがまだ出場選手が決まっただけの段階でして、車券的な狙い目は見えてきていないのですが、はっきりしていることもあります。今の競輪界で最強の選手は、間違いなく古性選手です。彼の総合力は、スタイルこそ違えど過去に頂点を極めてきた偉大な選手達に匹敵するものがあるでしょう。自分が前で自力自在に戦う時や、先行しそうな選手の番手を回る時は、車券圏内(三着以内)を外す姿を想像するのすら難しいほど抜群の安定感を持っています。そんな彼を唯一不安視させるのが、脇本選手の番手を回る時です。圧倒的スピードで長いこと輪界トップに君臨してきた脇本選手の後ろ回りがかえって不安になるのが競輪の面白さ、車券推理の面白さですので、数少ない「古性が絡まない穴車券」を狙うチャンスだと思ってます。(ニヤリ)

連覇 復権 初戴冠 女王の座を目指すベスト7

今年、競輪祭女子王座戦GⅠ決勝戦(11/21)までの出場7選手の優勝合計は92。ここまでガールズ競輪は約300開催ですから、実に3分の1近くが7選手のVは圧巻。

昨年の女王佐藤水菜は11月の競輪祭女子王座戦GⅠを勝つ以外、グランプリに出場できない厳しい条件をクリア。スベリ込みで出場を決めた。今年はナショナルメンバーとしてパリ五輪出場。そして2024世界選手権ではケイリンで金メダル獲得し、トラック短距離種目では日本初のチャンピオンになる快挙達成。世界基準の機動パワーを身につけた今、昨年のGGPから負けなしの14連勝で連覇達成なるか。児玉碧衣(‘18 ‘19 ‘20 GGP三連覇)と石井寛子(‘17 GGP制覇)は女王復権を狙い佐藤水菜の連覇に「待った!」をかける。児玉は地元久留米開催のオールガールズクラシックGⅠを強烈な捲りで制して1冠。GGP初戴冠(‘18)を果たした静岡バンクで、女王返り咲きへVスパート。石井寛子は賞金ランキング6位でこの大舞台に戻ってきた。‘13から10年連続GGP出場を続けて来たが昨年途切れる形に。10年連続は偉業だが、それ以上のスゴみはその舞台に戻った今年にある。決り手の変化に注目。それは捲りの決め手が明らかに増えていること。この舞台に戻るためにロングの仕掛けに磨きをかけたことが本当のスゴみ。ハートの強さなら石井貴子(千葉)。ケガを乗り越えトップの舞台に復帰。6月の岸和田パールカップGⅠを制してこの舞台に立つ。戦況判断の良さを武器に勝負。賞金ランキング1位で選出は坂口楓華。2年連続3回目の出場で今年18V(11/21現在)は出場選手中1位。佐藤を後方に置く仕掛けで活路を開く。坂口と同様、佐藤より先に仕掛けたいのは尾方真生。賞金ランキング4位で3年連続3度目の選出。今年は7月松戸ガールズケイリンフェスティバルを逃げ切りでビッグ初制覇。この大舞台でもいつも通り先手必勝を狙う。‘18静岡GP以来、賞金ランキング2位で4回目の選出は尾崎睦。今年はGⅠオールガールズクラシック、パールカップともに3着確定板入り。抜群の安定感が武器だがGGPではリスクを冒してでも大勝負に出る。

ガールズグランプリ2024 地元を愛する元選手いとかつのここがイチ推し!! 伊藤勝也 ガールズグランプリ2024 地元を愛する元選手いとかつのここがイチ推し!! 伊藤勝也

12月29日に行われるガールズグランプリは2018年に静岡で初めて開催されたグランプリシリーズで優勝した福岡の児玉碧衣選手に注目します。児玉選手が初めてガールズグランプリを制したのがその時の優勝でした。そこから3年連続優勝とまさに誰もが認める無敵の女王時代が到来しました。近年、女子選手だけではなく男子選手にも言える事ですが自転車競技のトレーニング方法や理論が取り入れられて競輪界全体のレベルが著しく向上してきました。特に世界選手権で優勝した神奈川の佐藤水菜選手の強さは日本の競輪でも他を寄せ付けない圧倒的な強さを見せつけています。ここ数年、児玉選手は群を抜いた存在感は薄れたものの今年はオールガールズクラッシックGⅠを優勝とまだまだ優勝候補の1人であることに間違いはありません。児玉選手は短時間で行う独自のトレーニング方法をデビューから変わらず続けているそうです。科学的な室内マシーンがメインではなくバンクを自転車に乗って限界まで追い込み、それをどうレースに繋げるか日々考えているそうです。本人いわく富士山バンクは相性も良く大好きなバンクだそうです。ならば女王復活の走りを是非とも見せてもらいましょう!

ガールズグランプリ2024 競輪予想漫談師店長のここが勝負だろ! 店長 ガールズグランプリ2024 競輪予想漫談師店長のここが勝負だろ! 店長

「サトミナ一強時代」競技ルールで行われるガールズケイリンですから、世界でチャンピオンを争うような選手は国内で圧倒的に強いのが当然ですし、競輪界にとりましては喜ばしいことでしょう。ただ正直、車券を買うファンからしますと、配当的にも推理する面白さ的にも「一強時代」は、決して好ましい状況とは言えません。かつて輪界の頂点を極めた選手には、必ず強力なライバルが存在し、ファンは皆「どっちが勝つのか」や「誰が勝つのか」をワクワクしながら推理し、車券を握りしめながら興奮状態でレースを見ていました。頂点の戦いは、あれが理想だと思うんですよ、私は。今回の静岡ガールズグランプリをサトミナさんが圧勝するようですと、おそらくしばらくは一強時代が続くことになるでしょう。サトミナさんファンには申し訳ありませんが、常々「力劣る選手(ライン)の軍師」のつもりで競輪(車券)と向き合っている私が「サトミナさんを負かす方法と、実践すれば勝てる選手」を書かせていただきます。女子王座戦での久米詩選手の走りがほぼ正解だと思うのですが、まず、力量圧倒的上位のサトミナさんを倒すには、サトミナさんの位置を悪くして、自分は有利な位置を取ることが必要で、「サトミナさんが届いてこなければ自分が勝てる展開」に持ち込むしかありません。先に仕掛けられず無抵抗気味に負けるのだけは避けたいであろう選手(坂口選手・尾方選手)の動きに上手く乗っていって、さらにサトミナさんより先に仕掛けるか、先に捲っていった選手に乗っていって直線勝負に持ち込むか。これしかないんです。サトミナさんより後ろになる選手、あるいはサトミナさんマークに出そうな選手も勝てません。つまり、サトミナさんを負かせる選手は二人に絞られます!!児玉選手と、石井寛子選手!!来年以降のガールズケイリンの車券をより楽しむためにも、両選手の優勝に期待します!!

太田海也 輪界史上初のヤンググランプリ連覇へ

今年の若手の登竜門ヤンググランプリは昨年に続きハイレベル。121・123・125期の中から選出されたが、今年選出された9名は全員がラストチャンスの121期から選出された。それだけ昨年の覇者太田海也を筆頭に121期生のレベルの高さが証明された形だ。V争いの人気を二分しそうなのはナショナルチームの太田海也中野慎詞太田は2024世界選手権スプリントとチームスプリントで銅メダルを獲得。世界レベルのスピードを生かした豪快なスパートで、輪界史上初のヤンググランプリ連覇に挑戦する。中野も劣らず世界レベルに強化されたスピードを誇る。競技の負傷から復帰を果たした10月函館FⅠでは準決と決勝で差し迫る番手守澤太志(秋田96期)の追撃を振り切って完全V。続いた四日市記念でも決勝進出を果たし、北日本ラインを率いて先行勝負。別線を制圧し番手新山響平(青森107期)の優勝に貢献と文句なしの内容。両者の力の決着も人気を集めそうだが、太田との連係が予想されるのは真鍋智寛。スプリンターだけに太田の仕掛けにもピッタリ続いて渾身の差しを決めれば逆転シーンまで。中野との連係が予想されるのは大川剛。番手戦なら、中野が最終バックをトップ通過でチャンス拡大。

中部からは村田祐樹纐纈洸翔のコンビ。村田は今年の全プロ競技1kmタイムトライアルで3位に入り、寬仁親王牌GⅠの特選スタートをゲットして飛躍の年に。スタミナを生かした先行力が魅力。纐纈は一発勝負の121期卒業記念チャンプだけに、チャンスめぐれば逃さない勝負強さが武器。村田との連係や前後は11/24現在では流動的だが、番手戦でも前で戦うことを選択しても一撃を狙うことに間違いなし。九州からは徹底先行タイプの後藤大輝。10月の寬仁親王牌の3日目に逃げ切りでGⅠ初勝利を挙げ、一歩一歩着実にステップアップ。東矢圭吾後藤との連係と見るが、番手を回るなら車間を空けて詰める勢いで踏み込み、直線突き抜けるシーンもあるか。関東からは単騎戦と思われる山口多聞後藤に勝るとも劣らない積極性を誇るが、単騎ではカマシ・捲りのタイミングを探る戦いになりそう。

ヤンググランプリ2024 地元を愛する元選手いとかつのここがイチ推し!! 伊藤勝也 ヤンググランプリ2024 地元を愛する元選手いとかつのここがイチ推し!! 伊藤勝也

12月28日に行われるヤンググランプリは121期の岡山の太田海也選手、同期の岩手の中野慎詞選手に注目します。
皆様ご存知のように太田選手と中野選手は今年のパリオリンピックの自転車競技の日本代表として世界の強豪達を相手に大活躍して日本中を湧かせてくれました。ただ個人的な感想ですが今まで競技に携わってきた選手は日本の競輪では全てのレースとは言いませんが自分が勝つ事を1番に重んじてレースをしているようにも見えました。当然競技は個人種目なのでそれがアスリートとして当然の考え方だと思います。ただ日本の競輪はある意味チーム競技の一面もありますしラインみんなで良い結果を出す、若しくはラインの中から勝者を出したい的な一面もあるのが競輪だと思います。でも太田選手も中野選手も近況の走りを見ていると他の若手の自力選手よりも、より強くライン戦を重んじる積極的な走りをしています。毎年ヤンググランプリは全員が自力選手で個人競技的なレースになり普段の競輪とは異なる展開が多く見受けられます。だからこそ逆に太田選手、中野選手共に本来の脚質を思う存分発揮出来るチャンスだと思います。世界に通用する豪脚を是非とも2人には静岡グランプリで披露して欲しいです。

ヤンググランプリ2024 競輪予想漫談師店長のここが勝負だろ! 店長 ヤンググランプリ2024 競輪予想漫談師店長のここが勝負だろ! 店長

普段先行主体の自力で戦っている若手9選手による一発勝負の晴れ舞台、それがヤンググランプリです。ベテラン競輪ファンの多くは「強い若手自力選手がほぼバラバラに走るんだから、そりゃあ車券(展開)の推理は難しいよ」と、思っていることでしょう。私もどちらかと言えば「苦手なレース」に分類していました。ただ私は、ある傾向に気づいたことで苦手意識がなくなったんです。過去の結果(他の若手同士の一発勝負レースを含め)を振り返ると、優勝するパターンにはほぼ二つに集約されると言っていいほど強い傾向が見られます。一つ目は、力量上位と目される選手が展開有利になり(不利にならずに)優勝するパターンです。普段の競輪のレースのように2~4分戦ではなく細分戦ですので、ラインの攻防による展開の有利不利は出づらいわけですから、力がある程度上位であれば勝つ確率も高いのでしょう。二つ目は、力量上位の選手達が自力で力を発揮しにいくことにより、脚力の温存と勝負権ある位置取り(コース取り)に成功した伏兵が追込(捲り追込)で勝つパターン。力量上位の選手達が「勝つ仕掛け」で戦うと、強ければ強いほど仕掛けが早くなり、直線で消耗してしまいます。そうなった場合は追込に回った選手にチャンス到来!!勝つためには危ないコースにも入っていくしかないと開き直れれば、活路(勝つ路)が見えてきます。今回のヤンググランプリは、圧倒的力量上位の選手が二人(太田選手・中野選手)居る異例のメンバーですので、上記した2パターンのどちらかで決まるとは言いきれませんが、両選手とも展開不利にならなければ力の両立車券で決まるでしょうし、どちらかが不利になればもう一方の優勝濃厚。両者とも消耗となれば追込勝負に開き直った選手の優勝が出てくるはずです。その場合私は、最も追込適性がありそうな山口多聞選手が候補筆頭と見ています!!(ニヤリ)

山崎 賢人 渡邉 雄太 坂井 洋 松本 貴治 稲川 翔

2024世界選手権ケイリン金の山崎賢人ら強力メンバー参戦

ナショナルチームから山崎賢人が出場。2024世界選手権のケイリン種目で37年ぶりの金メダルを獲得して波に乗る近況。九州からは他にも強力な機動型伊藤颯馬松本秀之介が参戦予定で勝ち上がれば二の矢、三の矢の波状攻撃が可能。戦力の厚みなら関東勢も負けず劣らず。機動型にはスピードある坂井洋、積極性と共に調子も上昇の吉田有希。道中の守りは武藤龍生が固めて盤石。そこに急遽追加でオールラウンダーの宿口陽一が加わり戦い方のバリエーションも増えた。中四国からは縦横無尽の攻撃力を誇る松本貴治、信頼と安定の岩津裕介や堅実なマーカー桑原大志が参戦。機動型の層が厚い九州勢との西日本連係との連係は強力。中部は志田龍星山田諒の岐阜コンビに注目。10月豊橋FⅠ決勝では志田の先導で山田諒が番手捲りを決めてVと実績あり。近畿からはオールラウンダーの稲川翔山田久徳が参戦予定。共に個の力でもV争いに割って入れる実力派で存在感を示す。北日本からは高橋晋也佐々木雄一の福島コンビ。勝機逃さず仕掛ければ一撃勢力。強敵を迎え撃つ地元からは復調気配の渡邉雄太、展開やメンバー構成に応じて柔軟に戦える簗田一輝。神奈川から参戦の青野将大佐々木龍との連係で地元の期待に応える。

寺内大吉記念杯競輪 地元を愛する元選手いとかつのここがイチ推し!! 伊藤勝也 寺内大吉記念杯競輪 地元を愛する元選手いとかつのここがイチ推し!! 伊藤勝也

『寺内大吉記念杯競輪』は2008年に他界した作家である寺内大吉さんの生前における競輪界への功績を讃えて命名され、同年のKEIRINグランプリシリーズのF1戦として平塚競輪場で第1回の開催が始まりました。今年の参加選手を見ると全国8地区からF1戦とは思えないほどの豪華メンバーが揃いました。12月28日の第1レースから3日間、思う存分グランプリシリーズを楽しんで下さい。その中の注目選手は愛媛の松本貴治選手です。今年はG3優勝3回と今や徳島の犬伏湧也選手と四国の二枚看板の存在まで急成長しました。圧巻だったのが11月の清水裕友選手が地元7連覇が掛かる防府記念決勝戦で太田海也選手の先行で番手が清水裕友選手、3番手も地元の桑原大志選手の盤石のライン結束の中、2コーナー手前4番手から捲って優勝と驚きの豪脚を見せつけました。ラインの先頭の時は巧みな位置取りからの捲り、番手回りの時はしっかりとした牽制も出来、後方からの捲りのスピードによっては勿論合わせて出て行ける器用さも兼ね備えています。来年は間違いなくタイトル争いに絡んでくる選手の一人だと思います。先ずは今年の締めくくりとして豪快なレースを見せてもらいましょう。

寺内大吉記念杯競輪 競輪予想漫談師店長のここが勝負だろ! 店長 寺内大吉記念杯競輪 競輪予想漫談師店長のここが勝負だろ! 店長

今回の寺内大吉記念杯出走メンバーを見ての率直な印象は「素晴らしいねぇ。静岡グランプリシリーズらしいメンバーで」でした。なぜなら、静岡記念や静岡FⅠで活躍してくれたり、勝也さんがCS放送で、私がネット配信で注目選手として取り上げた選手が多いこと多いこと。(ニッコリ)その年、グランプリ開催場で活躍した選手、話題になった選手には優先的に寺内杯の出場権利を与える仕組みにしたらいいんじゃないかしらと思ってましたので、私。(笑笑)中でも、こちらでもネット配信でもしつこいくらいに推してきた選手が高橋広大選手(埼玉99期)!!勝也さんが彼の意識まで語り、私がしつこく推しているのを知った本人が「静岡を走る時は地元以上に気合いが入る」と言ってくれたほどですから、車券的にも狙いたくなるってもんです。彼の魅力は、とにかく「マーク追込選手として認められるためには」という意識を感じさせる走りです。回る位置なりのやるべき仕事をしっかりやりにいきますし、位置が無い時は番手勝負も含めてちゃんと位置を取りにいくんです。競輪ファンは強い選手が好きってわけではありません。強くなくても「なんとかならないもんか」と、全力で戦ってくれる選手が好きなんです。そういう意識を感じさせてくれる選手の車券を買いたいですし、結果がダメでも次回また買うんです。彼は典型的なそのタイプの選手。仕事しすぎちゃったり、位置取りの意識が空回りして無駄な脚を使ってしまったりして着が悪くなることもありますが、そういう負けは選手も車券で狙ったファンも負けじゃありません。勝ちでもありませんが。(笑笑)今節の彼には、さらなる発奮材料もあります。彼にとって「心の師」であろう平原選手がグランプリを走りますからねぇ。平原選手を勇気づける走り、安心させる走りを見せたいはずです。楽しみです!!やれよ、広大!!

選手データ

  • 級班は2024/12/30時点のものです。
  • 選手情報は2024/12/18時点(競走データは直近4ヶ月)のものです。
選手データ 選手データ

選手データ

  • 選手情報は2024/12/18時点(競走データは直近4ヶ月)のものです。
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選手データ

  • 選手情報は2024/12/27時点(競走データは直近4ヶ月)のものです。
選手データ 選手データ
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協賛企業 (順不同)

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