レース展望

  • KEIRINグランプリ2018[GP]
  • ヤンググランプリ2018[GⅡ] チャリ・ロト協賛
  • オッズパーク杯ガールズクランプり2018[FⅡ]
  • 寺内大吉記念杯

KEIRINグランプリ2018[GP] レース展望

競輪界の頂点決定戦!! 勝つのはナショナルチームのスピードか、それとも磨き抜いた技と一瞬の判断力か。

総男子選手分の1を決するグランプリが初めて静岡バンクで開催される。近況の流れはナショナルチームで世界を相手に科学トレーニングなど、様々な最先端トレーニングで鍛え上げたられた脇本雄太のスピードがGⅠ戦線でリード。その脇本と連係するのが三谷竜生、村上義弘、村上博幸。まだ並びは決まっていないが4車の連係は強力。番手を三谷が回るなら絶好のポジションで交わせば初の栄冠も見えてくる。道中は三番手、四番手になったとしても何があるかわからないのがグランプリ。グランプリ覇者の経験を持つ村上兄弟ならば、直線のVロードを見逃すはずはない。ナショナルチームからはもう一人新田祐大。やはりパワーとスピードで圧倒する力を誇る。単騎の可能性が高いが多少の不利は力で挽回可能。ナショナルチームの力を認めつつ、試行錯誤を重ねて対応してきたのが浅井康太、平原康多。浅井は11月の競輪祭で脇本ラインの三番手から初の競輪王に輝いた。今度は敵として脇本に対する。12月の地元四日市記念を制し「競輪祭、地元記念を取って、グランプリを取る予定でしたのであと一つ。グランプリ連覇を狙います」のコメント。勢いは一番あるだけにこの男なら有言実行もあるかもしれない。平原はまだ脇本がGⅠ無冠の時に「もしかしたらワッキーの一強時代が来るかもしれない」と予言した事を思い出す。すでに脇本の能力を認め、どう対処するのかいち早く考えていた一人。輪界ナンバーワンのオールラウンダーは勝つためのベストの戦法選択で頂点を狙う。番手は平原との連係で数々のタイトルを勝ってきた武田豊樹。二人の連係で何らかの相乗効果を起こすか。そして競輪祭で最後に出場権を手に入れた清水裕友。勢いと若さを武器に一発狙ってくる。長州の若武者からも目が離せない。

ヤンググランプリ2018[GⅡ] チャリ・ロト協賛 レース展望

若手の登竜門ヤンググランプリはハイレベル。GⅠ戦で活躍の山崎賢人、太田竜馬、南潤と役者がそろう。

今年の選出選手のレベルは高い。太田竜馬、山崎賢人、南潤、佐々木豪、松本貴治の5名はすでにGⅠ戦で活躍。中でも山崎は8月のオールスター競輪で決勝進出を果たし、南は輪界最速でGⅢ制覇、太田もGⅠの予選なら本命を背負う実力とスター選手がそろう。各選手の連係や前後についてはまだ流動的だが、連係が予想される愛媛の3名は109期で今年がラストチャンスの佐々木を軸に、111期の松本、門田のどちらかが前で先導か。徳島の太田と島川の前後は微妙。広島の竹内と佐伯の連係や前後も微妙だが、番手で器用に立ち回れるのは佐伯か。ただ年下の佐伯が前で戦うことを買って出る可能性も。レースは間違いなく早い流れのスピード戦になるだけに、スピード勝負なら山崎優勢と見るが激戦。天敵と言っていい同期の南が逆転を狙う。111期節目のレースの卒業記念、ルーキーチャンピオンではことごとく南が優勝。このヤンググランプリで山崎がそのジンクスを破るか注目。太田も今年が最後のチャンス。自力でスピード勝負を制すか島川との連係で勝ちにこだわり、徳島初のヤンググランプリ制覇を目指す。3車の愛媛勢も黙ってはいないはず。来年もチャンスがある松本か門田が引き出すなら、番手から佐々木が自力に転じて一撃を狙う。激しいスピード戦を制すのは誰なのか?注目度はマックス!!

オッズパーク杯ガールズクランプり2018[FⅡ] レース展望

女王決定戦!! 昨年の女王石井寛子以外、誰が勝っても新女王誕生。

今年念願のビックタイトルを取り、さらに自信を付けた児玉碧衣。ダッシュ力とスピードを生かした機動力で初の女王の座を狙う。昨年女王の石井寛子もダッシュ力には定評があり、俊敏な位置取りに生かされている。気がつけば好位にいる走りはさすが。ガールズ史上初のグランプリ連覇に挑む。石井貴子も勝負強い。時には意表を突く走り、時にはオーソドックスな走りと多彩。勝機逃さず動ける冷静さも武器。三年連続出場となる尾崎睦と高木真備もトップセブンの常連。尾崎は自力勝負がメインだが、展開によっては内外コースを突く追込勝負もある。大舞台での経験も豊富で勝機めぐれば逃さない。高木は仕掛けるタイミングが鍵。長い距離踏み込めるだけに、展開によっては大胆な先制攻撃で活路を開く。競輪祭のグランプリトライアルを勝ち、逆転で切符を手に入れた梅川風子。無欲で力を出し切る走りに専念しそう。緊張感から解き放たれた走りができるのは魅力。梅川と同期の鈴木教美も初出場。先行・まくりのタテ攻撃と器用な立ち回りもできるタイプ。地元の声援があと押しするだけに、最後まで諦めない走りで勝負。地元で初出場初Vの偉業を成し遂げるか期待は膨らむ。

寺内大吉記念杯 レース展望

中川誠一郎、河端朋之のスピードスターが参戦予定。地元勢はラインの力でスピードに対抗。

H28年静岡競輪場で開催された第70回日本選手権競輪(通称ダービー)の覇者中川誠一郎、ナショナルチームで世界のスピードに挑む河端朋之が参戦予定。スピード勝負なら別線を圧倒する可能性もあり、自分の展開になればV有力候補。この強敵を相手に地元勢がどう戦うのか注目のシリーズ。地元からは作戦参謀の渡邉晴智を中心に、弟子で地元のエースに成長した渡邉雄太、差し脚に磨きをかけている岡村潤、地元の斬り込み役を買って出る簗田一輝らが参戦予定。ラインの神奈川にも機動型の堀内俊介、タテ・ヨコ自在な福田知也がそろい戦力は分厚い。この戦力が結集するなら強敵を撃破する可能性十分。中部勢は竹内雄作の機動力に託す形になりそう。山内卓也、笠松信幸がラインを固めて上位進出を狙う。西日本では橋本強の決め脚も侮れない。スピードスターの河端や中川との連係ならチャンス。関東ではキレ鋭いカマシ・まくりの横山尚則、道中は目標を援護して直線は決め脚で勝ちにいく神山拓弥、一発がある金子哲大、ナショナルチームのメンバーでダッシュ鋭い雨谷一樹の機動力に警戒。勢力的には小粒な北日本勢だが、タテ攻撃とヨコのさばきもできる櫻井正孝ら曲者がそろいだけに一撃を狙いそう。

KEIRIN TOKEI